背景がボケた写真(玉ボケ)の撮り方

玉ボケを撮ってみよう

レンズキットのズームレンズなどを活用する(*^_^*

このページは、「背景がボケた写真の撮り方」のページの続きになります。

まだお読みでない方は先に読まれる事をお薦めします。
背景がボケた写真の撮り方はこちら

ここでは、背景に「玉ボケ」がある写真撮影について、話を進めていきます。
「ボケ味が良い」「背景がボケた」「背景にこだわった」写真には、サンプル写真1のように、花の後方に丸い光が写っている写真をなどがあります。
その様なボケ方を「玉ボケ」「丸ボケ」と呼ばれています。

レンズ交換式のデジタル一眼ではボケた背景や玉ボケ(丸ボケ)を入れて撮影する事が可能です。

玉ボケは被写体の背景にある物体に光が当たった反射光や照明などの光を、レンズの絞り値を調節して、上手く撮り込んだ時に被写体をより映えさせます。

初心者の方でも、そんなに難しくないので、キラキラ光った背景を収めた写真を意図的に撮影出来るように、練習してみて下さいね(^u^)

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サンプル写真1、デジタル一眼レフカメラ入門と選び方・使い方!!基礎知識 ボケた写真を撮ろう、楽しもう!!


エントリーモデルのキットレンズで撮ってみる

背景がボケた写真の撮り方のページと同様にエントリーモデルのキットに含まれている、高倍率のズームレンズ(55-250mmなど)などを活用される事を前提で書き込んで行きたいと思います。
※高倍率のズームレンズに限らず、様々なレンズで撮影が出来ます。
ぼけ味はレンズにより異なります。

このページに掲載した写真の撮影にはCanon製APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラとレンズの EF-S 18-200mm F3.5-5.5 IS フィルター径72mmを使っております。
撮影にあたり特殊なフィルター等は使用しておりません。

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意図的に「玉ボケ」の撮影をしてみましょう

背景がボケた写真の撮り方に掲載してますように、ボケを楽しむためにはカメラと被写体と背景とそれぞれの距離で、かなり出来が違ってきますので、遠近を変えながら色々な構図で撮って下さい。

撮影する被写体で変わりますが、常に絞り値を小さく設定をした場合、ボケの範囲が広がりますので、その都度、被写体に合わせた絞り調整をして下さい。

下の比較写真2枚はボケの違いを分かりやすくするために、画面左に「背景に玉ボケ有りと無しを掲載しております。

写真のようにピエロ(小物)の背景にキラキラとした光が有る、無しでは何となく雰囲気の違いがお分かり頂けると思います。

比較写真A
絞り値:小
シャッター速度:1/30
ISO:400
焦点距離:200mm

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比較写真B
絞り値:小
シャッター速度:1/30
ISO:400
焦点距離:140mm

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玉ボケ撮影のためのカメラの設定とその他・・・

では、玉ボケを楽しむためのコツや設定方法を簡単に説明致します。
上の写真を撮るために、私が用意したものカメラ、三脚、ピエロの人形、キッチン用のアルミホイル20~30cm位、奥行き1m位のテーブル、照明、それとテーブルクロスです。

1.適当にテーブルの上に被写体ピエロ(小物)を置きます。
次に適当な間隔で背景用(玉ボケ)にするために、アルミホイルをグシャグシャ(丸めて伸ばす)にします。そのグシャグシャのアルミホイルを被写体の後方よりに背景の中に入るようテーブル上に置きます。

2.グシャグシャのアルミホイルは立てたり、寝せたりしながら置いて撮影してみて下さい。

3.適当にアルミホイルに照明の光を当てて、下記の順序通りに操作を行えば下の写真の様に写ります。
また照明の明るさなどに変化をつけたり、色々と工夫をされると、おもしろい小物の撮影が出来ますよ。

4.出来るだけカメラの電源は入れずに、三脚をお持ちの方はカメラとテーブル上の被写体がほぼ水平になる位にセットします。
絞り値が大きくなればシャッタースピードが遅くなり、手ぶれの原因にますので、カメラは必ず固定して下さい。
※背景のボケを楽しむ撮影の際にはカメラは、三脚などに固定する事は基本的な事だとお考えください

5.ズームレンズを使われる場合は、おもいっきり望遠側にします。

6.被写体(ピエロの人形)や背景(アルミホイル)がバランス良くカメラに収まるように、カメラまたは被写体や背景を動かします。
被写体と背景に対してカメラは水平~少し傾ける位で、方向的にはやや右斜めや左斜めから撮影した方が、分かりやすいと思います。慣れてくれば、様々な角度から試し撮りをして下さい。三脚に固定したカメラを移動する場合には、カメラに衝撃がないよう注意して下さい。
うまく収まればそのままの位置でカメラ本体と被写体や背景を動かないようにして下さい。
※なぜ背景までセットする必要があるのだろうかと疑問を持たれる方もいらっしゃるはずですが、背景は写真撮影では非常に大切で、このように背景まで触って、初めて大切な事がお分かり頂けると思います。


背景「玉ボケ」にこだわろう!

7.カメラのモードダイヤルを絞り優先(AV)に合わせます。
実際に写真を撮る際には動かない被写体ばかりではありません。
動きのある被写体撮影にはシャッタースピード優先(Tv)モードで撮影して下さい。
しかし、動きのある被写体で背景ボケは、難しくなります。でも是非挑戦してみて下さい。
また曇りや、日陰など暗い場所ではそれ以上に撮影が困難になります。



カメラ任せでの撮影方法はこちらへ

8.ISO感度やホワイトバランスもAUTOでOKです。

9.絞り調節つまみを動かしてF値を最小側にセットします。

10.ピントを合わせてシャッターボタンを押す。
極端に被写体に近づきすぎた場合、ピントが合わなくなります。
レンズにはそれぞれに最短撮影距離が設けられています。
※最短撮影距離についての詳細はお持ちのカメラ付属の取扱説明書やマニュアル本などでご確認ください。

カメラテクニック・マニュアル・ガイド本はこちら



カメラから被写体(ピエロの人形)や背景(アルミホイル)それぞれの距離を離したり近づけたりして撮影をされれば、もうお分かり頂けたと思います。
F値は出来るだけ最小で、カメラが被写体(ピエロの人形))に出来る限り近づき、被写体(ピエロの人形))と背景(アルミホイル)との距離がある程度長いほうがボケの範囲が広くなります。
また背景(アルミホイル)に当たる光の強さにより玉ボケの大きさや光り方が変わります。

後は絞り値を小さくしたり、大きくしたり、色々と工夫しながら、コツをつかむ為の撮影練習をして下さい。上の比較写真よりも背景をボカしたい場合は、それぞれの距離やカメラとレンズの構成などで大きく変化します。
また、玉ボケやボケの範囲なども、撮影する方の好みで変わりますので、数多く撮影してみて下さい。

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屋外での玉ボケ撮影にチャレンジしてみましょう!!

下の表に4枚の写真があります。
左側の写真A、C(雨上がり)は、どこの花壇にんでもあるような花を分かりやすい様に漠然と撮影した写真です。
良くご覧になれば、被写体(写真A)の後方(奥の方)にある、樹木の葉っぱに太陽光が燦々と当たってるのがお分かり頂けると思います。
玉ボケとはその様な太陽光や水面などの反射光を上手く利用して撮影されたもので、やや逆光や雨上がりの反射光には魅力があり、その様に、どこにもシャッターチャンスが転がってます。

右側の写真B、Dは左側A、Cの写真より、ある程度まで被写体に近づき、葉っぱに当たった反射光を利用して、望遠側で撮影したものです。
私は腕が未熟ですが、写真A、Cより写真B、Dの方が洒落た感じに写っていると思います(;一_一)

写真A
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写真B
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写真C(雨上がり)
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写真D(雨上がり)
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サンプル写真、デジタル一眼レフカメラ入門と選び方・使い方!!基礎知識 ボケた写真を撮ろう、楽しもう!!
ヒント:
何度も書きますが、絞り値を小さくしたり、大きくしたり、離れたり、近づいたり色々と工夫しながら、コツをつかむ為の撮影練習をして下さい。


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