カメラとレンズ・焦点距離

一眼レフやミラーレス一眼などの交換レンズを検討されてる方は、どのようなレンズを選べばいいのか?モヤモヤされていると思います。

また初めてのカメラ本体+レンズのキットを選ぶにしても、予算や性能の面でなかなか踏ん切りが着かない方もいらっしゃると思います。

このようなことを書き込んでいる私自身も、カメラやレンズの事で悩まない日はありません!(^^)!
ただレンズにこだわれば多額の出費になりますので妥協も必要です。
ここではカメラとレンズについて少しだけ、突っ込んだことを、書込んでみます。

※レンズの仕組み等は省かせていただきます。詳しく知りたい方は各メーカーさんのカタログやホームページ上でお調べください。

カメラやレンズのしくみがわかる本


レンズを選ぶには

交換レンズにはズームレンズや単焦点レンズなどがあります。

交換レンズにはズームレンズや単焦点レンズでなどがあり、大きく分けて「広角」「標準」「望遠」「マクロ」などの種類があります。

撮影位置から被写体までの距離を変えずに、それぞれのレンズを交換しながら撮影を行えば写りの違いは一目瞭然です。
レンズ交換式のカメラやレンズをお持ちの方は機会があればお試しください。

ズームレンズとは・・・
レンズのズーム操作を行い、焦点距離範囲内の被写体を大きく写したり、広い範囲を写せるレンズです。

被写体の写りも望遠側になるほど大きく(狭く)なり、広角側になれば広く(小さく)写ります。
同時に背景のボケにも違いができます。

望遠での撮影は近付けない、近付きたくない被写体には重宝しますが、離れす過ぎたり、あまり小さな被写体にはピントが合わない場合があります。

エントリーモデルのダブルズームキット等に含まれるズームレンズは初心者の方には使い勝手も良く、18-55mmや55-250mmなどが揃っていれば広角側から望遠側までの撮影が可能になります。

コスト的にもレンズキットなどの構成から選ばれたほうが、安価で一式揃える事ができ、その他の必要なオプションを揃えれば即時活用できます。

どちらにしても商品の購入には予算的な問題が発生します。
予算的に問題がない方は、カメラ本体もレンズもハイグレードの機種をお勧めします。
下記にデジタル一眼レフカメラが初めての方におすすめの機種をピックアップしております。

ズームレンズの知識

例としてCANON製のEOS Kiss X9i・ダブルズームキットに同梱されるレンズはF-S18-55mm F4-5.6 IS STMとEF-S55-250mm F4-5.6 IS STMが挙げられます。

この付属レンズの場合、焦点距離は18-55mmと55-250mmの2本なのでそれぞれを交換して使えば18~250mm(35mm換算で約29~400mm)をカバーできます。
数値が小さいほど広角になり広い範囲が写せ、大きいほど遠くの被写体を大きく写せます。

F4-5.6 はF値と呼び、レンズの明るさを示します。
この数値が小さい程明るく、明るいレンズは口径も大きくなり、同時に金額も高くなります。
明るいレンズはボケ味もよく、繊細でいろんな面で優れています。
口径が大きくなればレンズは重くなります。

EF-S18mm-55mm F4.0-5.6 IS STMですが・・・
広角側18mm:最小F値がF4.0、望遠側55mm:最小F値がF5.6になります。

ズームレンズの場合、広角側(18mm)~望遠側(55mm)までの間に焦点距離が複数段あることになります(18mm、24mm、35mm、55mmなど) 同時に各焦点距離でF値は可変します。


ミラーレス・デジタル一眼レフを価格帯で選ぶ


単焦点レンズとは・・・

明記されている焦点距離範囲内の撮影に限られ、装着レンズにより、ファインダーや液晶モニタで確認できる構図のみになり、被写体を大きく・小さく撮りたいのなら、自分自身で近づいたり離れたり動きながら撮ることになります。
単焦点独自のボケ味や、繊細な写真を追求される方にはおすすめのレンズです。

単焦点レンズには28mm、35mm、40mm、50mm、100mmなどと多くのレンズがあります。
一般的に純正レンズであれば口径が大きくF値も小さく明るいレンズが多く、同時に高額になります。



レンズには様々な焦点距離があります。

デジタル一眼レフカメラに装着できるレンズ類には、それぞれに焦点距離があります。
焦点距離とは画角を指していて○○mmという呼び名で、レンズの中心から撮像素子までの距離になり、画角とは画像(写真)として写る面積(範囲)になります。

一眼レフカメラには製造メーカーさん独自のレンズマウントが備えられ、そのマウントに合う純正レンズをはじめ社外製のレンズなど、多種多様のレンズが装着可能になっております。
同時にレンズ自体の金額も低額から高額まであります。


焦点距離は下記のような計算方法で求められます。

※超広角や広角レンズには適用されません。

焦点距離は画像のような計算方法で求められます。

※EF-S55-250mm F4-5.6 IS STMを例に計算してみます。
canon製 APS-Cサイズ専用レンズは35mm判換算で約1.6倍になります。エントリーモデルのイメージセンサーはAPS-C(約23.5 × 15.6mm)サイズです。

焦点距離の望遠側が250mmのレンズの場合、35mm判換算の焦点距離イメージで400mmになります。

高さが1mの被写体をフレーム(撮像素子)にある程度の大きさで撮影したい時の計算になりますが、被写体より約25m前後の範囲なら問題なく撮影することが可能になりますが、それ以上離れるにつれ、写り込む被写体の大きさは小さくなっていきます。

また、UPで撮りたい時には、被写体へもっと近づく必要があります。


下記に焦点距離が400mmのレンズで撮影できる距離に対して被写体の大きさを表にしております。あくまで目安とお考えください。

その他の焦点距離のレンズ選ばれる場合には、計算式をご参考に行ってください。

35mm判換算の焦点距離/mm被写体の高さ/mAPS-C/縦被写体までの距離/m
4000.215.65.13
4000.515.612.82
4000.715.617.95
400115.625.64
4001.515.638.46
400215.651.28
4002.515.664.10
400315.676.92




レンズ全体に言えること

焦点距離が○○mmが短い(小さい)程画角が広くなり、同時に写る面積(範囲)も広くなり、近くの被写体や景色などの撮影に向いています。
逆に焦点距離が○○mmが長く(大きく)なると同時に、写る範囲が狭くなる傾向にあり遠くの被写体を寄せて写す事ができます。

一般的に焦点距離が50mm(35mm判換算の焦点距離)のレンズが人間の目に近いと言われ、標準レンズや基本レンズなどとも呼ばれます。

キヤノンAPS-Cサイズ機であれば焦点距離が35mmのレンズが標準レンズの域になります。

※ほとんどのエントリモデルのデジタル一眼レフカメラには、撮像素子にAPS-Cサイズが搭載されおります。

35mm判換算で約1.5~1.6倍は各レンズの焦点距離が長くなり、その分広角側が狭くなり望遠側の撮影が有利になります。

例えばレンズの焦点距離が50mmの場合約75mmになります。
(各メーカーで撮像素子の面積が変わり、焦点距離も異なります)

おもに画角が広いレンズを広角レンズ、狭いレンズを望遠レンズなどと呼び、そのほかにも魚眼レンズやマクロレンズ、特殊なレンズなどがあります。

それぞれのレンズには焦点距離でレンズ選択の目安になります。
またコスト的に優れたレンズもありますが、撮影用途に合わせて揃えれば高額になる場合もあります。

最短撮影距離

どのようなレンズにも、最短撮影距離がありEF-S18-55mm F4-5.6 IS STMの場合0.25m(25cm)になります。

最短撮影距離とはカメラ+レンズを被写体に向け、カメラ本体に刻印されている撮像面マークから被写体までの距離でそれ以上被写体に近づきすぎた場合、ピントが合わなくなります。

下の写真のようにCanon製レンズ EF-S18-200mm 1:3.5-5.5 ISには、レンズ側面に(例0.45m/1.5ft)というように明記がされカメラ本体には、撮像面マーク(印・黄色い丸の中)があります。
撮像面マークから被写体までの距離が0.45mになります。
使われるカメラにより撮像面マークや刻印場所は異なります。

例1
最短撮影距離

例2
最短撮影距離