これからはミラーレス、それとも一眼レフ・・・?
もうデジタル一眼レフは古いのでしょうか?
レコードからCDに変わったように終わりに近づいているのでしょうか?
ショップ等ではたくさんの「ミラーレス」が展示されるようになりました。
ミラーレス一眼の軽量化に伴い、女性ユーザーが増え、お子さんの運動会や公園、各スポーツの会場などと色々な場所で、撮影されている様子を見るようになりました。
「レンズ交換式のデジタル一眼」シェア№1のキヤノン社と№2のニコン社ではもう長い間「デジタル一眼レフ」の新製品発表は行われておりません。
両社のウェブサイトでは掲載されているモデルの数も減っており、これから先ミラーレスカメラ関連の開発、販売へと一本化されることは必然のようです。
しかしこのような御時世ですがまだまだ一眼レフのユーザー数は多く、根強い人気があるみたいです。
もし「デジタル一眼レフ」に興味をお持ちの方は、もう最後の一品(逸品)として1台所有されてみてはどうでしょうか(^^)
レンズ交換式のデジタル一眼には2つのタイプ
レンズ交換式のデジタル一眼カメラには「クリアな視界のデジタル一眼レフ」と「軽量ボディのミラーレス」という2つのタイプがあります。
下の画像はCanon製のエントリーモデルで向かって左側がミラーレス「EOS R100」で右側が一眼レフ「EOS Kiss X90」です。一眼レフには「ミラー」や「光学ファインダー」が組み込まれており、ボディーサイズがミラレースより大きくなります。
※実物の寸法とは異なります。

一眼レフやミラーレスはキット付属レンズや別売りのレンズなどへ簡単に交換ができます。
広角レンズや、望遠レンズ、マクロレンズなど被写体に合わせて活用されれば、より上を目指して撮影をお楽しみいただけます。
最近は純正レンズに限らず社外製のレンズの種類も豊富なり、デジタル一眼が初めての方でも選びやすくなったようです。
レンズ交換式のデジタルカメラの本体にはレンズマウントがあり、そのマウントの取り付け指標(合点印、赤や白色など)に合わせてゆっくりまわしてレンズを装着します。
マウント形状は各メーカーで異なります。
同一メーカーであっても一眼レフとミラーレスなどのタイプでも異なります。
デジタル一眼レフカメラの特徴
リアルなファインダーと瞬間撮影の一眼レフ
一眼レフの魅力に「瞬間をとらえる強さ」があります。
レンズから入ってきた光をボディの中にあるミラーで反射させ、光学ファインダーに映し出し、リアルタイムで被写体を確認できるため、撮りたい瞬間にシャッターをきることができきます。
一眼レフは「ミラー」や「光学ファインダー」が搭載された構造になります。
その分ボディーサイズはミラーレスより大きくなりますが、ツマミやボタン類は使いやすい配置で、深いグリップで安定した持ち方ができます。
また一眼レフはファインダー撮影を行った場合、ミラーレスに比べ省電力になり、バッテリー持ちがよく、撮影枚数も多くなります。
もちろん一眼レフもミラーレスもスマホのように液晶モニターを見ながら静止画や動画などのライブビュー撮影が可能ですが、その場合一眼レフでもミラーレスと同様に撮影枚数が減ります。
最近では、タッチAFやタッチシャッター(静止画撮影時)をはじめ、より鮮明な動画を撮影できる4K UHD対応の機種も普及しており、それに伴い低消費電力設計や長寿命バッテリーなどが搭載されるようになりました。

上の画像はPENTAXのページより
ファインダーをのぞくと肉眼に近いクリアな視界が得られ、思い描いた構図通りの写真を高画質でとることが出来るというのが、デジタル一眼レフカメラの魅力にもなります。
交換レンズの種類も豊富で、広角レンズや、望遠レンズ、マクロレンズなどと好みに合わせてレンズを選ぶことができ、より一層仕上がりの良い写真撮影が可能になります。

上の画像はデジタル一眼レフ内部構造のイメージ図です。
軽量でコンパクトサイズのミラーレス
デジタル一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラから、良いところを取り合体させたレンズ交換式のデジタルカメラが、ミラーレス一眼カメラだと思います(^_-)
ミラーレスには一眼レフ特有の光学ファインダーはありません。
そのためミラー構造も省かれており、一眼レフカメラよりコンパクトでスマートなデザインになってます。
ミラーレス一眼では光学ファインダーに代わりに電子ビューファインダーが採用されるようになりました。
電子ビューファインダーは機種によっては光学ファインダーのようにスッキリ見えない事もあります。
ミラーレスで静止画を撮影する時には、被写体を一旦映像に変換して電子ビューファインダーに映し出し、その後シャッターを押す流れになります。
そのため動きがある被写体では“撮りたい瞬間”と“撮れた写真”には、わずかなタイムラグ(ズレ)が生じてしまいます。
電子ビューファインダーが搭載されない機種ではスマートフォンで撮影するような感じになり、ピントが合ったことを液晶モニターで確認することになりどうしてもシャッターを切るまで時間がかかりますので、電子ビューファインダー搭載の機種をお薦めします。
ミラーレスは電子ビューファインダーや液晶モニターで調整した露出やホワイトバランスなどが反映され即時色合いを確認してシャッターを押すことが出来るのですが、その反面ミラーレスはデジタル一眼レフに比べバッテリーの消費が早いので、撮影枚数も少なくなります。
動画や写真などを多く撮りたいと思われる方は予備のバッテリーの準備をおすすめします。
元気いっぱいのお子さんや動き回るペットなどを狙うなら、一眼レフの「瞬間をとらえる強さ」は頼もしい味方になります。
軽量なので携帯性にも優れており、気軽に持ち歩くことができます。
また撮像素子のサイズに比例して写真の善し悪しが決まります。
出来るだけ撮像素子が大きめの機種を選んでください。
装着レンズにより全く描写の違う写真になったりしますのでレンズ選びも大切です。

上の画像はミラーレス一眼内部構造のイメージ図です。
ミラーレス一眼は各社呼名もバラバラです
ミラーレスカメラは歴史も浅く、一眼レフのように定着した愛称が無いようです。
カタログや仕様書などにはレンズ交換式デジタルカメラと記されているメーカさんもありますが、一般的にはミラーレス一眼と呼ばれているようです。
各メーカーさんで様々な呼び方があり、何と呼べばよいのか迷いますね(-_-;)
どちらにせよ、ここではミラーレスと呼びます。
各メーカーさんの呼び名を調べてみました。
各メーカーさんのカタログや仕様表には下記の表のような呼名が記載されてますが、呼び方は様々です。
Canon/キヤノン | ミラーレスカメラ(デジタル一眼ノンレフレックスAF・AEカメラ) |
FUJIFILM/富士フイルム | 「GFX」「X」ミラーレスデジタルカメラまたはデジタルカメラ |
Nikon/ニコン | ミラーレスカメラ(レンズ交換式デジタルカメラ) |
SONY/ソニー | デジタル一眼カメラ(レンズ交換式デジタルカメラ) |
PENTAX/ペンタックス | 2025年現在ミラーレス一眼は製造されておりません |
OM SYSTEM | デジタル一眼カメラ/マイクロフォーサーズ規格準拠レンズ交換式カメラ) |
PANASONIC/パナソニック | デジタル一眼カメラ/ミラーレス一眼(レンズ交換式デジタル一眼カメラ) |
SIGMA/シグマ | レンズ交換式デジタルカメラ |
ミラーレス撮像素子のサイズ比較
下記の表に各メーカーさんのミラーレス一眼に採用されてる撮像素子(イメージセンサー)サイズと撮影画角35mm判換算の焦点距離を記載しております。
メーカー名 | 撮像素子 イメージセンサー | 撮影画角35mm判換算の焦点距離 |
キヤノン | フルサイズ 36×24mm | レンズの表記焦点距離の約1.0倍相当 |
APS-Cサイズ 約22.3×14.9mm | レンズの表記焦点距離の約1.6倍相当 | |
ニコン | フルサイズ 36×24mm | レンズの表記焦点距離の約1.0倍相当 |
富士フイルム | 中判フォーマット 43.8×32.9mm | レンズの表記焦点距離の約0.79倍に相当 |
APS-Cサイズ 約23.6×15.6mm | レンズの表記焦点距離の約1.5倍に相当 | |
ペンタックス | ||
ソニー | フルサイズ 36×24mm | レンズの表記焦点距離の約1.0倍相当 |
APS-Cサイズ 約23.5×15.6mm | レンズの表記焦点距離の約1.5倍に相当 | |
OM SYSTEM | 4/3型Live MOS センサー 約17.3×13.0mm | レンズの表記焦点距離の約2.0倍に相当 |
パナソニック | 4/3型Live MOS センサー 約17.3×13.0mm | レンズの表記焦点距離の約2.0倍に相当 |
シグマ | フルイズ 約36.0mm×24.0mm | レンズの表記焦点距離の約1.0倍に相当 |
ミラーレス一眼選び
最近は優れた性能のミラーレス一眼カメラが、店頭などにたくさん並んでいます。
メーカーさんやカメラ関連のカタログなどを見れば、各メーカーの力の入れ方も違うようで、スゴイ進化を続けているように思えます。
私自身は日頃からデジタル一眼レフとコンデジをつかっておりましたが、ミラーレス一眼カメラのCanon EOS Mが発売された頃、コンデジの画質に納得が行かないこともあり、ミラーレスに買い替えた事もあります。
デジタルカメラ全般に言えることですが、画質はイメージセンサーの面積に比例します。
デジタル一眼カメラの面積に比べればコンデジやスマホなどのイメージセンサーは狭い(小さい)ので画質が劣ってしまいます。
※一部のコンデジにはAPS-Cサイズがあります。
また最近はコンデジの代わりはスマホで出来るので、軽量コンパクトでいい画質のミラーレスをお薦めします。
どのようなメーカーのミラーレスが良いのか、何をどう選べば良いのか悩みどころと思います。
選択する機種の数が多く色々なスペックがあるので、まずは搭載されている撮像素子サイズでメーカーと機種を絞り予算に合うものを選べば良いと思います。
その次に連続撮影速度や連続撮影可能枚数などをご参考にしてみてください。
撮像素子サイズにはフルサイズやAPS-Cサイズ、マイクロフォーサーズ4/3インチサイズの機種があります。
いずれのメーカーも撮像素子(イメージセンサー)サイズやキットレンズで金額が変わってきます。
選ぶ側からすれば、品数が多いのは結構なのですが、規格もバラバラで、多種多様のようです。
逆を言えば、これから先、ミラーレスが、もっともっと進化する事の表れなのでしょうか(^^♪
- カメラ購入時に揃えたい必需品
- シャッタースピードを知る・使う
- プライバシーポリシー
- ホワイトバランスを設定してみよう
- レンズマウントの種類と適合レンズ群
- レンズを知る・焦点距離など
- レンズ交換式のデジタル一眼がおすすめです
- 動きの速い被写体を撮るコツ
- 得する使い方・ISO感度設定
- 得する使い方・オートモードで撮影
- 撮像素子(センサー)と35mm換算
- 有効画素数だけでは決まらない
- 紅葉を撮ってみよう
- 絞り調節と被写界深度
- 背景がボケた写真(玉ボケ)を撮ってみよう
- 背景がボケた写真お撮ろう(^^♪
- 花火の撮影をしてみる
- 露出を調節をしてみる